代表は弁理士であり弁護士でもあることに強みを持つ特許事務所「浅村特許事務所」の特徴や品質管理体制について調査しました。
浅村特許事務所の創業は1891年、和暦では明治24年のこと。大阪市北浜で大阪特許代言社を立ち上げたのが、今の事務所のルーツとなっています。公式HPの沿革を見ると、当時は初代専売特許局長であった高橋是清氏と、浅村特許事務所初代所長の浅村三郎氏が写った写真が掲載されていて、日付と直筆署名まで入っています。
浅村特許事務所が外国出願を手掛けるようになったのも1906年(明治39年)のこと。戦後は拠点を東京に移し、特許業務法人となったのが2008年。長年蓄積した実績やノウハウを活かしたサービスを行っています。
浅村特許事務所は企業向けに知財価値評価サービスを提供しています。
これは、資金調達や経営計画、M&Aなどにも大きく影響するポイントとして、企業が持つ知的財産をきちんと可視化しようというもの。有形資産と違って、知的財産は簡単に価値評価しにくいのが実状です。
この知財価値評価サービスの提供相手は、中小企業や金融機関、商社、コンサルタントなど。ベンチャーやスタートアップ企業にとって、こうした知財の可視化は、成長戦略として活用したいものです。
浅村特許事務所は長い歴史を持つ分、これまでの取引実績も大変豊富で、公式HPによると海外の取引国数は200ヶ国以上、取引外国事務所数は3000所以上(2021年8月調査時点)。
一方、依頼の比率では、国内クライアントの国内出願が10%、海外クライアントの日本国内出願が55%、国内クライアントの外国出願が35%と、海外の依頼先との取引や外国出願の割合が国内業務よりも多いことがわかります。
特許事務所「浅村特許事務所」の代表弁理士について調査しました。
浅村特許事務所の代表である浅村昌弘弁理士は、同時に浅村法律事務所の代表という顔を持つ、弁理士かつ弁護士。もともとは千葉大学工学部を卒業後、エジンバラ大学大学院やランカスター大学大学院で環境化学を学び、1999年から浅村特許事務所の化学部門で国内外の出願案件に携わっていました。
2007年、司法試験に合格して弁護士登録も済ませ、現在は特許をはじめとする知財関連の係争や交渉、訴訟などを担当。特許事務所と法律事務所、両方の組織のリーダーが中心となって、チーム体制で業務対応できるのは大きな特長といえます。
所在地 | 東京都品川区東品川2-2-24 天王洲セントラルタワー |
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設立年 | 2008年(創業1891年) |
問い合わせTEL | 03-5715-8651 |
在籍弁理士数 | 31名 |
対応技術分野 | 航空機、建築/土木、物流、包装/容器、船舶、金属材料、医療機器、光学機器、プラント監視、制御装置、半導体製造、検査装置、通信ネットワーク機器、家電製品、デジタル/アナログ回路、自動車、コンピュータソフトウエア・ハードウエア、AI、データマイニング/暗号処理、ロボット、IoT、セキュリティ、画像、音声その他の信号処理、薬学、(医薬、農薬、製剤、ドラッグデリバリー等を含む)、有機・無機材料、(半導体、繊維、微粒子を含む)、食品、化粧品、バイオテクノロジー、電気化学、高分子、石油精製・石油化学、化学工学、環境保護・修復技術、その他 |
1891年創業という長い歴史を持ち、日本の特許に関する草分け的存在ともいえるのが浅村特許事務所。
一方、現在は特許事務所と法律事務所のトップを同一人物が兼任、知財と法律両方の専門家集団がワンチームとなって業務を支援してくれるのは、大きな安心につながるでしょう。
所長弁理士 坂本智弘
所属
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